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この度は「第11回 彩の国 農業・農村景観フォトコンテスト」への数多くのご応募ありがとうございました。5月から10月まで『埼玉を彩る農業・農村の水土里(みどり)』をテーマに募集をしたところ、295点ものご応募をいただきました。 去る10月に審査会を開催し、入賞・入選作品が決定しましたのでご報告いたします。 |
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「農を守る」 橋本 武男 (撮影場所:熊谷市) |
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(審査委員長からの講評)演出してもこれほど見事に決められないくらいの作品になりました。古木の紅葉とお地蔵様、笠をかぶった農夫、構図も良く、人物の大きさも過不足なくて素晴らしい作品になりました。撮影した時間帯もこの場の空気感を表現するのに最適でした。偶然出会わせた場所ではなく、日頃からお気に入りのポイントだったのでしょうね。 | |||||||
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「収穫祭」 堀越 力男 (撮影場所:さいたま市) |
「親子で田植@」 寺澤 俊博 (撮影場所:川越市) |
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(審査委員長からの講評)秋日和の一日。高く持ち上げられた稲穂がこの作品を強いものにしました。家族での収穫でしょうか、それぞれに異なる動きがあって、集団でする稲刈りとは趣が違いますね。背景に副都心のビル群を小さく入れたのも成功しました。シャッターチャンスも良くて、爽やかな作品になりました。 | (審査委員長からの講評)広角レンズを上手に使いました。カメラポジションも良かったですね。作者もこの人たちの仲間なのでしょうね。ここまで接近して撮るのは難しいと思います。田植をする人たちの奥行、上部立ち姿の人物、下部の苗、右側の少年の腰の部分など、どれをとってもギリギリのフレーミングに実力を感じました。それだけにプリントにもう一工夫欲しかったですね。 | ||||||
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「夕暮れに染まる田園」 橋本 英男 (撮影場所:川島町) |
「虫送り」 町田 正雄 (撮影場所:皆野町) |
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(審査委員長からの講評)典型的な農村風景になりました。小さく映った人物ですが、この人がいなければ、ただの夕景色になるところでした。全体の構成も良く、太陽を入れずに撮ったこともこの作品を強くしました。レタッチで作った田園作品でないことを祈ります。 | (審査委員長からの講評)かつては県内各地で行われていただろう虫送りの行事です。今では皆野町の「虫送り」が唯一のようですね。夏草の生い茂る田舎道をゆく行列。山間部で営農を継承する人たち。竿の先を大きく揺らしていることで、参列者の意気込みを感じます。 | ||||||
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「玉ねぎ収穫」 荻野 利夫 (撮影場所:本庄市) |
「オクラ畑は花盛り」 渡辺 明洋 (撮影場所:深谷市) |
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(審査委員長からの講評)家族ならではの四人四様の分業ですね。手前から奥までフレーミングを無駄なくまとめました。ネットの赤が右に寄り過ぎて重くなるところでしたが、左の女性らしき人物を一番手前に置いたことでバランスが取れました。広角レンズを上手に使いましたね。 | (審査委員長からの講評)野菜の花とは思えないほどオクラの花は美しいですね。望遠レンズを使ったことで花がクローズアップされました。陽の陰った時間帯に撮影したことで、花周辺の実や蕾も描写されました。後方の人物がいない時を狙って撮れるとさらに良い作品になりました。 | ||||||
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「家路」 大澤 三男 (撮影場所:行田市) |
「収穫の秋の風物詩」 大山 敏 (撮影場所:杉戸町) |
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(審査委員長からの講評)夕方の良いタイミングで撮ることが出来ました。あぜ道を行く農夫の前かがみになった姿が田んぼに写り、典型的な農村風景となりました。咄嗟のことで、車両すべてを写そうとしたため、人物がやや左に寄り過ぎたのが惜しまれます。 | (審査委員長からの講評)もみ殻の山に煙が上がり、作業もピーク時を感じさせます。右から中央に伸びる高圧線。左下に置いたもみ殻。右下の刈り取った跡など、構図的にもまとまりのある作品になりました。奥に見える鉄塔などもこの町の特色を表していました。 | ||||||
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「次世代につなぐ」 野口 浩一 (撮影場所:上尾市) |
「厳寒の朝」 石山 敬 (撮影場所:狭山市) |
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(審査委員長からの講評)泥んこ祭りの作品はかなり拝見する機会がありますが、子どもたちが参加しているのを見るのは初めてです。民家の庭に水を撒いて泥んこ状態を作り、神輿を転がしてもみ合います。昔から伝わる神事が継承される大切さ。黄色い声が聞こえてきそうですね。 | (審査委員長からの講評)日の出を待ったことが、成功しました。朝夕の冬の光はオレンジ色に染まります。野菜を保護するビニールの表面が斜光でプリズムが生まれたのも、この作品を強くしました。中央下のゴーストはフード使用やカメラアングルで逃げられたかもしれませんね。 | ||||||
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「おいしい」 齋藤 勝治 (撮影場所:滑川町) |
「小鳥たちの楽園」 松本 太守 (撮影場所:秩父市) |
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(審査委員長からの講評)子どもたちには、夏休みのいい思い出になりましたね。スイカは家で食べるより、外で大勢で食べる方がおいしいですね。何かのイベントでしょうか。同年代の子が揃っています。左のトラックと人物を一人大きく扱ったことでこの場の雰囲気が出ました。 | (審査委員長からの講評)すずめは、人間の生活の場に一番近い生き物とされていましたが、最近はあまり見かけなくなりました。畑の草むらで、集団で虫や草の実を食べていたのですね。人間の生活様式の変化が、すずめたちの生態系を変えてしまったのを感じました。 | ||||||
「百八塚が灯る日」 早野 由香 (撮影場所:美里町) |
「大杉様あばれ神輿」 蛭川 隆市 (撮影場所:熊谷市) |
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(審査委員長からの講評)夜間撮影ですが、ストロボを使わずに撮ったことで、塚に灯る火が効果的でした。上部を夜空だけでなく、樹木の葉を入れたことで、人の目を塚に引き付けました。この百八塚は、塚信仰と武蔵七党の猪俣氏に由来するのですが、地域に強く根差しているようですね。 | (審査委員長からの講評)神輿の向こうの警備の舟を避けきれませんでしたが、のぼり旗の写りバランスが取れました。祭りの男たちが上がったり落とされたりの素朴な祭りです。神社が水難守護の神として信仰されて、数百の舟が接岸した歴史があるといわれています。 | ||||||
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「ちょっと一休み」 佐藤 由雄 (撮影場所:羽生市) |
「水田の日の出」 斉藤 郁太郎 (撮影場所:久喜市) |
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(審査委員長からの講評)広く刈り取られた田んぼにわらを立てる作業。キリの良い所での一服。タバコの火をつけている人物を対角線に置いたことで安定感が出ました。軟らかい光線で稲わらを白トビさせずに描写出来たのですが、右上の車が中途半端になりました。 | (審査委員長からの講評)朝日が顔を出して間もなくの時にシャッターを切って成功しました。丸くなってからでは、雰囲気が壊れるところでした。わずかな水田の映り込み、太陽を中心よりやや右に寄せた手法など、確かな実力です。前景のシルエットに恵まれれば上位になりましたね。 | ||||||
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「田植え前の田んぼで宝探し」 田中 幸男 (撮影場所:小川町) |
「日の出の収穫」 小澤 陌雄 (撮影場所:狭山市) |
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(審査委員長からの講評)ハイアングルからの撮影で子どもたちの周りが、水田の水だけになり、シンプルな作品になりました。後ろの少年の額の部分から上をフレームアウトにした大胆な構図や二人の手の動きなど、ベテランらしい観察力が生きています。 | (審査委員長からの講評) 立派な大根の収穫作業です。人員の配置や作業の様子を見ると家族総動員でしてるのかなと思われます。画面に広がりがあり、早朝の軟らかい光が大根の白トビを防ぎました。左右に無駄のないフレーミングも適切でした。 | ||||||
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「桜の木の下で」 須藤 稔 (撮影場所:飯能市) |
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(審査委員長からの講評)山間部で農業を営む人たちは、猪や猿、鹿などの被害が深刻です。時折、猟銃会などに駆除の依頼をされるようですが、期待ほどの効果はないようです。獣害対策用のフェンスを設置して自己防衛が現実です。この作品のタイトルは視点が違うようですね。 | |||||||
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「何をやいているのかな?」 関口 実花 (撮影場所:加須市) |
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(審査委員長からの講評)色づいた柿がたわわに実り、秋も深まる田園地帯。もみ殻の山に煙突が立ち、煙を上げれば焼き芋を連想するのもありかな。不安な空模様の気象条件は、田園の広がりや奥行の表現にプラスしましたが、主役は脇役より大きく撮るようにしましょう。 | |||||||
R5作品集.pdf へのリンク |